タイマーのベストプラクティス
タイマーREST APIを使用してスキルタイマーを作成するときは、以下のベストプラクティスを参考にしてください。
スキルの目的に関連したタイマーを作成する
タイマーは、スキルの目的に関連している必要があります。たとえば、パン作りの手順を教えるスキルで、パン生地を発酵させる1時間のタイマーをセットするなどです。関連のないアクティビティのタイマーをセットしないようにしてください。
タイマーの状態と有効な遷移を理解する
タイマーは通常、さまざまな状態を遷移します。以下は、タイマーで想定される状態と、それぞれの状態の間の有効な遷移を表したフローチャートです。スキルが無効な遷移を行おうとすると、エラー応答を受け取ります。たとえば、スキルは一時停止されたタイマーを再開することはできますが、停止されたタイマーを再開することはできません。
タイマーの制約を守る
タイマーの作成をサポートするスキルでは、次の制約に従うようにしてください。
- タイマーにラベルがある場合、ラベルは一意である必要があります。
- スキル用、個人用を合わせて、作成できるタイマーの数は10件までです。
- タイマーに設定できる時間は最大で2時間です。作成時刻から2時間以降に開始するタイマーは作成できません。
タイマーの使用例
一般に、複数のステップがあるスキルや時間の管理に関係するスキルは、タイマーの使用がメリットになる可能性があります。タイマーは、リマインダーAPIを使用して作成するリマインダーとは概念的に異なることに注意してください。
タイマーは次のようなカテゴリーのスキルで使用すると便利です。
- 料理
- 家事
- ゲーム
- 学習
- エクササイズ
- 工作・クラフト
- 美容
ここでは、料理スキル、瞑想スキル、洗濯スキルでタイマーを使用する例を紹介します。
料理タイマーの例
クッキーを作るスキルを開発する場合、スキルでタイマーを設定できるステップがいくつかあります。たとえば、レシピで各ステップの所要時間がわかっているため、ユーザーにタイマーの設定時間をたずねることはありません。
クッキーのタイマーを設定するかどうかをユーザーに尋ねます。ユーザーが「はい」と答えた場合は、次の時間で2つのタイマーを作成する許可を求めます。
- 12分の
ANNOUNCE
タイマーで、クッキーの焼き時間が終了したことを通知し、オーブンから取り出すように指示します。 - 14分の
NOTIFY_ONLY
タイマーで、クッキーが食べられる状態であることを通知します。このタイマーは、ユーザーが直前の12分タイマーを停止した後にアクティブになります。
瞑想タイマーの例
瞑想スキルを作成する場合、タイマーを使用して瞑想を停止するタイミングを設定できます。この例では、特定のパターンでタイマーの時間をプログラムし、ユーザーに入力を要求しません。
15分間の瞑想を開始するかどうかユーザーに尋ねます。
- ユーザーが「はい」と答えた場合は、瞑想が終了したときにメッセージを提供する15分間の
ANNOUNCE
タイマーを作成する許可を求めます。 - このタイマーが動作している間に、リラックスできる15分間のオーディオを再生できます。
洗濯タイマーの例
洗濯スキルを作成する場合は、タイマーを活用して家事をスムーズに行うことができます。この場合、スキルでは各ステップの所要時間がわからないため、ユーザーにそれぞれのタイマー設定時間をたずねます。
- ユーザーに、つけ置きが必要な衣類はあるか、どのくらいの時間つけ置きすればよいかをたずねます。つけ置きする衣類がある場合、ユーザーが答えた設定時間(30分など)で「つけ置き」タイマーを作成してよいかをたずねます。
- ユーザーに、洗濯機での洗濯にかかる時間をたずねます。ユーザーにその設定時間で「洗濯」タイマーを作成してよいかをたずねます。
- ユーザーに、乾燥機での乾燥にかかる時間をたずねます。ユーザーにその設定時間で「乾燥」タイマーを作成してよいかをたずねます。
タイマーのラベル
タイマーにtimerLabel
を含める場合は、以下のガイドラインに従ってください。
- タイマーの目的を表すラベル名を付けます。
- 3語以内の短いラベルにします。
- 機密情報が含まれないようラベル名は慎重に設定してください。
- また、特定の言語が指定された場合以外は、ユーザーのデバイスに設定された言語のラベル名にします。
- ユーザーが求めていないコンテンツを含めないでください。
タイマーの設定時間
一般的に、スキル内のタイマーでユーザーを驚かせたり、煩わしく感じさせたりしないように作成する必要があります。以下のガイドラインに従ってください。
- タイマーの設定時間はなるべく短くします。2時間を超えることはできません。
- 午後10時から午前6時間までの間に鳴動するタイマーの場合は事前にユーザーに確認を取ります。
AMAZON.DURATION
スロットタイプを使用して、期間を示す単語を数値に変換します。
スキルでタイマーを実装する際のベストプラクティス
ユーザーに優れたタイマーエクスペリエンスを提供するために、以下のベストプラクティスに従ってください。
- タイマーの設定に失敗した場合はユーザーに通知します。
- スキルが操作を実行できなかった場合はユーザーに知らせます。
- 事前にタイマーの制約を確認し、適切にエラーを処理します。
- 無効な状態遷移があった場合はエラーを明確にします。
- 権限がない場合、スキルが適切に処理してユーザーに明確に伝えるようにします。
- アクションを実行できることが確実な場合にのみ、スキルでAPIを実行するようにします。
- 明示的な鳴動時間を設定できない場合のプランを立てます。APIは、サーバーがリクエストを処理する時点に基づいてタイマーをセットします。
- 提案されたラベルが一意でない場合はユーザーに知らせます。これは、ユーザーが
timerLabel
を選んでいる場合にのみ適用されます。 - ユーザーに設定済みのタイマーの合計数を知らせます。たとえば、「<スキル名>では3件のタイマーがセットされています」などです。
- スキルが申請チェックリストの要件を満たすようにします。
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最終更新日: 2022 年 11 月 24 日