PlaybackControllerインターフェースのリファレンス
PlaybackController
インターフェースは、ユーザーがデバイス上のボタン、リモコン、または画面付きのAlexa搭載デバイスのタッチコントロール(次へ/前へ)などを操作したときにスキルに通知を行うためのリクエストを提供します。スキルは、これらのリクエストに対し、AudioPlayer
ディレクティブを使用して応答し、再生を開始したり停止したりできます。
PlaybackController
リクエストは、「アレクサ、次の曲」などの音声リクエストに対する応答では送信されません。 音声リクエストはビルトインインテント(AMAZON.NextIntent
など)として通常のIntentRequest
リクエストからスキルに送信されます。PlaybackController
インターフェースには、ディレクティブはありません。
- PlaybackControllerリクエスト
- NextCommandIssuedリクエスト
- PauseCommandIssuedリクエスト
- PlayCommandIssuedリクエスト
- PreviousCommandIssuedリクエスト
- System.ExceptionEncounteredリクエスト
- サービスインターフェースのリファレンス(JSON)
PlaybackControllerリクエスト
PlaybackController
リクエストの送信がサポートされていません。たとえば、Amazon Tapデバイスは、一時停止ボタンのイベントをローカルで処理するため、このデバイスで一時停止ボタンが使用された場合、スキルが一時停止のリクエストを受信することはありません。画面付きのAlexa搭載デバイスの一時停止タッチコントロールも、一時停止を自動的に処理するため、リクエストは送信されません。PlaybackController
は以下のリクエストを送信し、再生コントロールイベントについてスキルに通知します。
リクエストタイプ | 説明 |
---|---|
PlaybackController.NextCommandIssued |
ユーザーが次のオーディオアイテムにスキップするために「次へ」ボタンを使用した場合に送信されます。 |
PlaybackController.PauseCommandIssued |
ユーザーが再生を停止するために「一時停止」ボタンを使用した場合に送信されます。 |
PlaybackController.PlayCommandIssued |
ユーザーが再生を開始また再開するためにインテントで「再生」または「再開」ボタンを使用した場合に送信されます。 |
PlaybackController.PreviousCommandIssued |
ユーザーが前のオーディオアイテムに戻るために「前へ」ボタンを使用した場合に送信されます。 |
session
オブジェクトを含みません。applicationId
やuserId
などの詳細を取得するには、context
オブジェクトを使用してください。{
"version": "1.0",
"context": {
"System": {
"application": {},
"user": {},
"device": {}
},
"AudioPlayer": {
"token": "AAAABBBBCCCCCDDDDEEEEEFFFF",
"offsetInMilliseconds": 0,
"playerActivity": "PLAYING"
}
},
"request": {
"type": "PlaybackController.NextCommandIssued",
"requestId": "amzn1.echo-api.request.aaaaaaaa-bbbb-cccc-dddd-eeeeeeeeeeee",
"timestamp": "2018-04-11T15:15:25Z",
"locale": "ja-JP"
}
}
完全なリクエストのフォーマットについては、カスタムスキルのJSONインターフェースのリファレンスのリクエストの形式を参照してください。
PlaybackController
リクエストに応答する場合、AudioPlayer
ディレクティブでしか応答できません。応答には、outputSpeech
、card
、reprompt
などの標準のプロパティはいずれも含めることができません。サポートされていないプロパティを含む応答を送信すると、エラーが発生します。Alexaシミュレータのテストページでは、PlaybackController
リクエストのテストはサポートされていません。
NextCommandIssuedリクエスト
ユーザーが次のオーディオアイテムにスキップするために「次へ」ボタンを使用した場合に送信されます。
{
"type": "PlaybackController.NextCommandIssued",
"requestId": "unique.id.for.the.request",
"timestamp": "次の形式のリクエストのタイムスタンプ: 2018-04-11T15:15:25Z",
"locale": "ja-JPなどのロケールコード"
}
パラメーター
パラメーター | 説明 | 型 |
---|---|---|
type |
PlaybackController.NextCommandIssued |
文字列 |
requestId |
特定のリクエストの固有IDを表します。 | 文字列 |
timestamp |
ISO 8601形式で表された文字列で、Alexaがリクエストを送信した日時を提供します。スキルをウェブサービスとしてホスティングしているときに、リクエストを検証するために使用されます。 | 文字列 |
locale |
ユーザーのロケールを示す文字列 です。例:ja-JP 。サポートされているロケールコードを参照してください。 |
文字列 |
有効な応答タイプ
スキルは、NextCommandIssued
に対して、どのAudioPlayerディレクティブでも応答できます。
応答に以下を含めることはできません。
outputSpeech
、card
、reprompt
などの標準のプロパティ。- Dialogディレクティブなど、他のインターフェースからの他のディレクティブ。
PauseCommandIssuedリクエスト
ユーザーが再生を停止するために「一時停止」ボタンを使用した場合に送信されます。
{
"type": "PlaybackController.PauseCommandIssued",
"requestId": "unique.id.for.the.request",
"timestamp": "次の形式のリクエストのタイムスタンプ: 2018-04-11T15:15:25Z",
"locale": "ja-JPなどのロケールコード"
}
パラメーター
パラメーター | 説明 | 型 |
---|---|---|
type |
PlaybackController.PauseCommandIssued |
文字列 |
requestId |
特定のリクエストの固有IDを表します。 | 文字列 |
timestamp |
ISO 8601形式で表された文字列で、Alexaがリクエストを送信した日時を提供します。スキルをウェブサービスとしてホスティングしているときに、リクエストを検証するために使用されます。 | 文字列 |
locale |
ユーザーのロケールを示す文字列 です。例:ja-JP 。サポートされているロケールコードを参照してください。 |
文字列 |
有効な応答タイプ
スキルは、PauseCommandIssued
に対して、どのAudioPlayerディレクティブでも応答できます。
応答に以下を含めることはできません。
outputSpeech
、card
、reprompt
などの標準のプロパティ。- Dialogディレクティブなど、他のインターフェースからの他のディレクティブ。
PlayCommandIssuedリクエスト
ユーザーが再生を開始また再開するために「再生」または「再開」ボタンを使用した場合に送信されます。
{
"type": "PlaybackController.PlayCommandIssued",
"requestId": "unique.id.for.the.request",
"timestamp": "次の形式のリクエストのタイムスタンプ: 2018-04-11T15:15:25Z",
"locale": "ja-JPなどのロケールコード"
}
パラメーター
パラメーター | 説明 | 型 |
---|---|---|
type |
PlaybackController.PlayCommandIssued |
文字列 |
requestId |
特定のリクエストの固有IDを表します。 | 文字列 |
timestamp |
ISO 8601形式で表された文字列で、Alexaがリクエストを送信した日時を提供します。スキルをウェブサービスとしてホスティングしているときに、リクエストを検証するために使用されます。 | 文字列 |
locale |
ユーザーのロケールを示す文字列 です。例:ja-JP 。サポートされているロケールコードを参照してください。 |
文字列 |
有効な応答タイプ
スキルは、PlayCommandIssued
に対して、どのAudioPlayerディレクティブでも応答できます。
応答に以下を含めることはできません。
outputSpeech
、card
、reprompt
などの標準のプロパティ。- Dialogディレクティブなど、他のインターフェースからの他のディレクティブ。
PreviousCommandIssuedリクエスト
ユーザーが前のオーディオアイテムに戻るために「前へ」ボタンを使用した場合に送信されます。
{
"type": "PlaybackController.PreviousCommandIssued",
"requestId": "unique.id.for.the.request",
"timestamp": "次の形式のリクエストのタイムスタンプ: 2018-04-11T15:15:25Z",
"locale": "ja-JPなどのロケールコード"
}
パラメーター
パラメーター | 説明 | 型 |
---|---|---|
type |
PlaybackController.PreviousCommandIssued |
文字列 |
requestId |
特定のリクエストの固有IDを表します。 | 文字列 |
timestamp |
ISO 8601形式で表された文字列で、Alexaがリクエストを送信した日時を提供します。スキルをウェブサービスとしてホスティングしているときに、リクエストを検証するために使用されます。 | 文字列 |
locale |
ユーザーのロケールを示す文字列 です。例:ja-JP 。サポートされているロケールコードを参照してください。 |
文字列 |
有効な応答タイプ
スキルは、PreviousCommandIssued
に対して、どのAudioPlayerディレクティブでも応答できます。
応答に以下を含めることはできません。
outputSpeech
、card
、reprompt
などの標準のプロパティ。- Dialogディレクティブなど、他のインターフェースからの他のディレクティブ。
System.ExceptionEncounteredリクエスト
PlaybackController
リクエストに対する応答が原因でエラーが発生した場合、System.ExceptionEncountered
リクエストがスキルに送信されます。応答に含まれるディレクティブはすべて無視されます。
{
"type": "System.ExceptionEncountered",
"requestId": "unique.id.for.the.request",
"timestamp": "次の形式のリクエストのタイムスタンプ: 2018-04-11T15:15:25Z",
"locale": "ja-JPなどのロケールコード",
"error": {
"type": "INVALID_RESPONSEなどのエラーコード",
"message": "発生したエラーの説明"
},
"cause": {
"requestId": "エラーの原因となったリクエストの一意のID"
}
}
パラメーター
パラメーター | 説明 | 型 |
---|---|---|
type |
System.ExceptionEncountered |
文字列 |
requestId |
特定のリクエストの固有IDを表します。 | 文字列 |
timestamp |
ISO 8601形式で表された文字列で、Alexaがリクエストを送信した日時を提供します。スキルをウェブサービスとしてホスティングしているときに、リクエストを検証するために使用されます。 | 文字列 |
locale |
ユーザーのロケールを示す文字列 です。例:ja-JP 。サポートされているロケールコードを参照してください。 |
文字列 |
error |
エラー情報を持つオブジェクトが含まれています。 | オブジェクト |
error.type |
特定のタイプのエラー(INVALID_RESPONSE 、DEVICE_COMMUNICATION_ERROR 、INTERNAL_ERROR )を識別します。 |
文字列 |
error.message |
デバイスで発生したエラーの説明です。 | 文字列 |
cause.requestId |
エラーの原因となったリクエストのrequestId です。 |
文字列 |
有効な応答タイプ
スキルは、System.ExceptionEncountered
に応答を返すことはできません。
サービスインターフェースのリファレンス(JSON)
リクエストの形式と標準のリクエストタイプ:
インターフェース:
- Alexa.Presentation.APLインターフェース
- Alexa.Presentation.APLTインターフェース
- Alexa.Presentation.HTMLインターフェースのリファレンス
- AudioPlayerインターフェース
- Connectionsインターフェース
- Dialogインターフェース
- PlaybackControllerインターフェース(このドキュメント)
- VideoAppインターフェース
最終更新日: 2022 年 07 月 04 日