Skill Connectionsとは
Skill Connectionsを使用すると、Alexaスキルは別のスキルを使用して特定のタスクを実行できます。Skill Connectionsを使うと、外部のプロバイダーに頻度の高いタスクを任せることができます。タスクの詳細については、タスクとはを参照してください。
Skill Connectionsを使うと、ユーザーはスキルが変わっても同じ情報を繰り返すことなく自由にスキル間を移動できるようになるので、Alexaのユーザーエクスペリエンスが向上します。たとえば、レシピスキルを使っているユーザーが、レシピを印刷するために「これを印刷して」と言ったとします。すると、レシピスキルは、Skill Connectionsを使って印刷スキルにリクエストを転送できます。
リクエスタースキルとプロバイダースキル
リクエスタースキルは、Skill Connectionsを使ってタスクをリクエストします。タスクは、Alexaかプロバイダースキルのいずれかによって処理できます。最終的に、タスクはAlexaまたはリクエスターが選択したスキルによって実行されます。
プロバイダースキルは、1つ以上のカスタムタスクか、Amazonが作成した定義済みタスクを実装できます。前述の例では、レシピスキルがリクエスタースキル、印刷スキルがプロバイダースキルとなります。
スキルは、リクエスターにもプロバイダーにもなることができます。ただし、スキルが自身のタスクをリクエストすることはできません。
Managed Skill ConnectionsとDirect Skill Connections
Skill Connectionsには、Managed Skill ConnectionsとDirect Skill Connectionsという2つの種類があります。どちらの場合も、リクエスタースキルがプロバイダースキルのタスクをリクエストします。
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Managed Skill Connectionsでは、リクエスタースキルがAlexaからAmazon定義済みタスクをリクエストし、AlexaがAmazon、プロバイダースキルのどちらがタスクを実行するかを判断します。プロバイダースキルが実行できるタスクの場合はプロバイダースキルを選択し、リクエスタースキルに制御を戻します。プロバイダースキルを開発している場合、スキルにAmazonタスクを実装するよう設定できます。ただし、Alexaが自身のタスクを実行するために選択するスキルとして設定することはできません。
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Direct Skill Connectionsでは、Alexaではなくリクエスタースキルが、Alexaサービス、特定のプロバイダースキルのどちらがタスクを実行するかを選択します。リクエスタースキルは、次のいずれかを行います。
- プロバイダースキルのカスタムタスクを直接リクエストする
- Alexaが提供するAmazonの定義済みタスクをリクエストし、そのタスクのプロバイダースキルを指定する
たとえば、レシピスキルがレシピを印刷するリクエストを受信した場合は、次のいずれかを行います。
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Managed Skill Connectionsを使用して、特定のプロバイダーを選択するのではなく、ウェブ印刷スキルをリクエストします。この場合、Amazonが、ユーザーの利用履歴に基づいて、プロバイダースキルを選択します。
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Direct Skill Connectionsを使用して、特定のプロバイダーのカスタム印刷タスクをリクエストします。
つまり、Skill Connectionsを使うと、リクエスタースキルは次のことができます。
- Amazonの定義済みタスクに接続し、タスクプロバイダーを指定する(Direct Skill Connections)
- 開発者自身または別のスキル開発者が実装したカスタムタスクに接続する(Direct Skill Connections)
- Amazonの定義済みタスクに接続し、ユーザーにとって最適なプロバイダーをAlexaに選択させる(Managed Skill Connections)
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最終更新日: 2020 年 10 月 16 日