トラブルシューティング用にメッセージIDをダウンロードする
スキルエラーやレイテンシーの問題の解消に役立つよう、Alexa Skills Kit開発者コンソールではメッセージIDログのセットをダウンロードする機能を提供しています。メッセージIDと、レイテンシー、エラー、例外といった関連メタデータをダウンロードし、確認する方法を学ぶことで、エラーの原因を可視化し、スキルエラーのデバッグに役立つインサイトを得ることができます。ダウンロード機能では、メッセージIDとその他のメタデータをCSVファイルにエクスポートして保存できます。
メッセージIDログをダウンロードする
Alexa Skills Kit開発者コンソールを使って、スキルメトリクスにアクセスし、指定したスキルのメッセージIDと関連メタデータをダウンロードします。
メッセージIDログをダウンロードする
- スキルのレポートの表示の手順に従って、Alexaレポートダッシュボードにアクセスし、スキルのいずれかについてメトリクスを確認します。
-
メッセージIDログのダウンロードに使用する方法を決定します。
-
カテゴリーを指定してメッセージIDをダウンロードする – 独自のフィルター条件を適用して、スキルのメッセージIDのセットをダウンロードします。
- 左側のナビゲーションで、運用メトリクス見出しを見つけ、機能ディレクティブをクリックします。
- レポートの右側の更新ボタンの下にある、メッセージIDのダウンロードリンクをクリックします(以下の画像を参照)。
- メッセージIDのダウンロードダイアログが開きます。このとき、フィルター条件フィールドは空です。
-
チャートからメッセージIDをダウンロードする – 機能ディレクティブチャートからメッセージIDをエクスポートすることで、メッセージIDセットのフィルター条件を自動作成します。機能ディレクティブチャートの詳細については、運用メトリクスを参照してください。
- メッセージIDのエクスポートに使用する機能ディレクティブチャートを探します。
- 選択した機能ディレクティブチャートで、チャートを書き出しボタンをクリックします。
- チャートを書き出しメニューからメッセージIDのダウンロードリンクをクリックし、メッセージIDのダウンロードダイアログを開きます。このとき、フィールドにはチャートの作成に使用したフィルター条件が自動的に入力されています。
-
-
メッセージIDのダウンロードダイアログで、メッセージIDの次の検索条件を選択するか、変更します。
- 時系列(必須) – 検索条件を適用する開始時間と期間を指定します。指定した期間における最新のメッセージIDを20件までダウンロードできます。
- 開始時間(UTC) – メッセージIDの検索フィルターに適用する開始時間のタイムスタンプ(UTC)です。
- 期間 – 時系列の範囲計算に使用する期間です。有効な値は、5分、10分、15分、30分、45分、1時間です。
- 応答のタイプ(必須) – 検索結果に含まれる応答のタイプを選択します。
- スキルの失敗 – 失敗と分類されたスキルへのリクエストです。
- スキルの成功 – 成功と分類されたスキルへのリクエストです。
- 無効なリクエスト – スキルへの無効なリクエストです。
- すべて – スキルへのすべてのリクエストです。
- 機能(必須) – スキルによってサポートされるすべての機能のリストから、検索結果に含める機能を1つ以上選択します。
- ディレクティブ(必須) – スキルによってサポートされるすべてのディレクティブのリストから、検索結果に含めるディレクティブを1つ以上選択します。
- エラータイプ/例外(任意) – リストから検索結果に含めるエラータイプまたは例外を1つ以上選択します。
- エラータイプ – 最もよく見られるエラータイプのサブセットから選択します。このフィールドを空にすると、検索結果にはすべてのエラータイプとサポートされる例外のサブセットに関連するメッセージIDのうち、上位20件がダウンロードされます。すべてのエラータイプとその説明の一覧については、Alexa.ErrorResponseインターフェースのリファレンスを参照してください。
- 例外 – Alexaがスキルからの応答を処理する間にAlexa側で発生した例外です。利用可能な例外のうち、以下の2つはAlexa例外のサブセットです。
- SKILL_RESPONSE_TIMEOUT_EXCEPTION – スキルへのAlexaリクエストがタイムアウトした場合にスローされた例外です。
- INVALID_SKILL_RESPONSE_EXCEPTION – Alexaがスキルから無効な応答を受け取った場合にスローされる例外です。
- レイテンシーしきい値(ミリ秒)(任意) – レイテンシーのしきい値(ミリ秒)を指定して応答のレイテンシーで検索結果をフィルターします。レイテンシーがしきい値以上のメッセージIDのみをダウンロードできます。
- 時系列(必須) – 検索条件を適用する開始時間と期間を指定します。指定した期間における最新のメッセージIDを20件までダウンロードできます。
- ダウンロードボタンをクリックすると、検索条件を満たす上位20件のメッセージIDとメタデータをCSVファイルとしてダウンロードできます。
メッセージIDログファイルについて
メッセージIDログのCSVファイルをダウンロードしたら、スプレッドシートエディターでファイルを開くことができます。CSVファイルには以下のフィールドが含まれます。
- タイムスタンプ(UTC) – ユーザーがスキルを呼び出した時刻(UTC形式)です。
- スキルID – スキルのAmazonスキルIDです。
- スキルのステージ – スキルが開発中か公開中かを示します。
- リージョン – ユーザーがスキルを呼び出したリージョンです。
- 機能 – スキル呼び出しに関連付けられたAlexa機能です。
- ディレクティブ – スキル呼び出しに関連付けられたAlexaディレクティブです。
- リクエストメッセージID – リクエストに関連付けられたメッセージIDです。
- 成功フラグ – TRUEはスキルリクエストが成功したことを示し、FALSEはスキルリクエストが失敗したことを示します。
- レイテンシー(ミリ秒) – Alexaがスキルにリクエストを送信してから、Alexaがスキルから応答を受け取るまでの時間(ミリ秒)です。
- エラータイプ – スキルによってスローされたエラーです。すべてのエラータイプについては、Alexa.ErrorResponseインターフェースを参照してください。
- 例外名 – Alexa側の例外です。メッセージIDログでサポートされる例外には、
SKILL_RESPONSE_TIMEOUT_EXCEPTION
、INVALID_SKILL_RESPONSE_EXCEPTION
があります。
関連トピック
開発者コンソール:
- 開発者コンソールを使用したスキルの管理
- スキルの作成と対話モデルの選択
- スキルのビルド
- スキルのテスト
- スキルストアの詳細と公開範囲を定義する
- スキルをテストして認定を申請する
- スキルの使用状況のレポート
- 支払いと収益を確認する
最終更新日: 2021 年 05 月 25 日