Amazonアプリストアへの申請方法
このページでは、FireタブレットなどのAndroidベースのデバイス向けアプリをAmazonアプリストアに公開するにあたっての重要なポイントを説明します。
- はじめに
- アプリの申請プロセスの概要
- アプリ申請に通過するためのヒント
- バイナリファイルの作成について
- アプリのインストール先の指定
- DRM(デジタル著作権管理)について
- 特別マーケティング枠
- 異なるベンダーへのアプリの譲渡
はじめに
Amazonアプリストアでアプリを公開するには、以下が必要になります。
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Amazonカスタマーアカウント: Amazonカスタマーアカウントを未作成の場合は、Amazon.co.jpで作成してください。
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Amazon開発者アカウント: Amazon開発者アカウントがない場合は、Amazon開発者ポータルにアクセスし、Amazonカスタマーアカウントと同じEメールアドレスを使用してログインしてください。ポータルの説明に従って、アカウントを作成します。
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Amazonアプリストアで公開するAndroidアプリ: 申請する各アプリは、Amazonのコンテンツポリシーに準拠している必要があります。申請されたアプリが、Amazonのガイドラインで禁止されているコンテンツを包含または助長しているとAmazonが判断した場合、そのアプリの申請は却下されます。詳細については、Amazonアプリストアのコンテンツポリシーを参照してください。
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製品プロモーション用の画像アセット:Amazonアプリストアでアプリの紹介に使用するスクリーンショットと大小2種類のサイズのアイコンを提出する必要があります。オプションで、プロモーション用の画像や動画を提出することもできます。詳細については、画像アセットのガイドラインを参照してください。
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知的財産(IP)に関するドキュメント(必要な場合): アプリがサードパーティの知的財産(IP)を使用する場合、そのIPの使用許可または適切なライセンスをサードパーティから取得したことを示すドキュメントをAmazonに提出できるよう準備してください。
アプリの申請プロセスの概要
Amazonアプリストアにアプリを申請する一般的な手順の概要は以下のとおりです。
- 開発または移行: Amazonアプリストアで公開するアプリを新規に開発するか、既存のAndroidアプリを移行します。詳細については、既存のAndroidアプリをFire OSに移植する方法を参照してください。Amazonアプリストアのコンテンツポリシーを念頭に置いて、アプリを設計してください。
- テスト: 申請するアプリは、Amazonアプリストアにおけるアプリ申請時のテスト基準を満たす必要があります。Amazonのテストサービスを利用して、アプリの機能を検証することもできます。詳細については、アプリのテストツール・サービスを参照してください。
- アプリの申請: 開発者アカウントにログインし、Amazonアプリストアでアプリを公開するために必要な情報を適切に入力したら、アプリをアップロードします。詳細については、Amazonアプリストアにアプリを申請する方法を参照してください。
- 審査を通過しなかった場合の対応(必要な場合): アプリが申請基準に達していない場合、アプリが却下されたことを知らせる通知が届きます。指示に従ってアプリを修正し、再度申請してください。詳細については、アプリの承認プロセスの概要を参照してください。
- アプリの更新(必要な場合): Amazonアプリストアで公開済みのアプリを変更する必要がある場合は、公開済みアプリの更新方法を参照してください。
アプリ申請に通過するためのヒント
アプリをスムーズに公開するためのヒントを紹介します。
アカウント情報とEメール通知
- Amazonカスタマーアカウントは、Amazon開発者アカウントに紐付けられます。 Amazonカスタマーアカウントの認証情報を変更すると、Amazon開発者アカウントの認証情報も同様に変更されます。逆に、Amazon開発者アカウントの認証情報を変更すると、Amazonカスタマーアカウントの認証情報も変更されます。
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Amazonは、アプリのステータスをお知らせするEメールを、アカウントの所有者に関連付けられているアドレスにのみ送信します。 Amazon開発者アカウントを新規にセットアップしたユーザーが、デフォルトのアカウント管理者かつアカウントの指定所有者になります。管理者は、アナリスト、開発者、マーケティング担当者など、ほかの役割のユーザーをアカウントに追加できます。また、ほかの管理者を追加することもできます。
開発者または管理者であればアプリを申請できますが、Amazonからのお知らせは、アカウントの所有者に関連付けられているEメールアドレスにのみ送信されます。したがって、アカウントの所有者のEメールアドレスと同一である場合を除き、アプリの申請者に関連付けられているEメールアカウントにはEメールが送信されません。アカウントの所有者のEメールアドレスを確認するには、管理者権限を持つユーザーとして、[設定] > [ユーザー権限] に移動して [役割] 列を確認します。アカウントの所有者は「Administrator (owner)」と表示されます。
アプリの準備
- バージョン名:
AndroidManifest.xml
ファイルのandroid:versionName
属性を使用して、ユーザーに表示するバージョン情報を設定します。Amazonアプリストアでは、android:versionName
を必ず指定する必要があります。この属性には、50文字未満の任意の文字列を設定できます。 - バージョン番号:アプリのバージョンが上がるごとに、
android:versionCode
の値を大きくする必要があります。 Androidの<manifest>に関するドキュメントによると、AndroidManifest.xml
内のandroid:versionCode
には整数を指定する必要があり、アプリの新しいバージョンがリリースされるたびにその値を増やす必要があります。アプリのandroid:versionCode
がこの規則に従っていない場合、ユーザーはアプリの新しいバージョンを受け取ることができません。 - デバイスフィルタリング:
AndroidManifest.xml
ファイルで、アプリでターゲットにしているAndroidデバイスを指定します。詳細については、デバイスフィルタリングと互換性を参照してください。
64ビットアプリのみをサポートするデバイス
一部のデバイスでは、32ビットアプリ(現在Amazonアプリストアで公開されている32ビットアプリも含む)のサポートが終了しています。これらのデバイスで32ビットアプリをダウンロードしようとすると、アプリがシステム要件に対応していないことを警告する通知が表示されます。
こうしたデバイスでアプリを利用できるようにするには、アプリに64ビット(arm64-v8a)のサポートを追加して、Amazon開発者コンソールでアップデートを申請します。アプリをビルドする際、32ビット(armeabi-v7a)のサポートは削除しないでください。削除すると、現在のAmazonデバイスの選択に影響が生じる可能性があります。
64ビット対応ファイルの申請に関するベストプラクティス
Amazonアプリストアでは、一部のFireタブレット(第11世代以降)向けに、32ビットと64ビットの両方に対応するハイブリッドバイナリファイルの申請を受け付けています。したがって、すべてのAmazonデバイスにアプリを配信するには、64ビット対応を考慮した開発が必要となります。次の2つのライブラリフォルダに、適切なファイルが必ず含まれるようにしてください。
- 32ビットフォルダ:lib/armeabi-v7a/
- 64ビットフォルダ:lib/arm64-v8a/
一方のフォルダにあるライブラリには、それぞれ対応するライブラリがもう一方のフォルダにも存在する必要があります。32ビットフォルダに32ビットのライブラリがあるものの、それと同じ64ビット版のライブラリが64ビットフォルダに存在しない場合は、デバイス上でアプリがクラッシュまたはフリーズしたり、アプリ内課金(IAP)でエラーが発生したりする可能性があります。
64ビットに対応していないバイナリファイルをアップロードすると、開発者コンソールに警告が表示されます。
バイナリファイルの作成について
このセクションでは、アプリ申請時に提出するバイナリファイルを作成する際の推奨事項について説明します。
APKのzipalignの実行
このセクションはAPKにのみ適用されます(App Bundleには適用されません)。Android StudioでAPKを生成すると、APKはデフォルトで調整されます(調整とはAPKファイルの最適化を指します)。 ただし、APKの生成にAndroid Studioを使用しない場合は、Amazon開発者コンソールでAPKをアップロードする前に、APKのzipalignを実行する必要があります。詳細については、Androidドキュメントに記載のzipalignを参照してください。
最適化されていないAPKを申請すると、Amazon開発者コンソールによって拒否され、「The submitted APK does not appear to be zip-aligned.Please zip-align your APK and resubmit your application.」(申請されたAPKはzipalignが実行されていないようです。APKのzipalignを実行し、アプリを再申請してください。)というメッセージが返されます。
このメッセージが表示された場合、Android Studioで以下のコマンドを実行すれば、APKのzipalignを実行することができます。
[Android SDK location]/tools/zipalign -v 4 <Original.apk> <Aligned.apk>
(Android Studioで [Tools] > [SDK Manager] の順にクリックしてAndroid SDKの場所を確認し、[Android SDK location]
を/Users/johndoe/Library/Android/sdk
などのパスに置き換えます)。
APKのzipalignの実行に加えて、AndroidXライブラリをmultidex化に使用している場合は、Proguardファイルに以下の行を追加して、AndroidXライブラリが難読化されないようにします。
-keep class androidx/multidex.** { *; }
Amazonアプリの署名
Amazonでは、申請されたアプリに使用されている署名をいったん削除し、開発者ごとに一意のAmazon署名を用いてアプリを再署名します。Amazon署名は変更されることがなく、同一アカウントのすべてのアプリに対して同じAmazon署名が使用されます。
Amazon署名ハッシュは、開発者コンソールでアプリを作成する際に確認できます。アカウントのSHA-1、MD5、SHA-256のハッシュは、[アプリファイルをアップロード] 画面の [Amazonアプリストアの証明書ハッシュ] セクションに表示されます。公開中のアプリでは、ハッシュは表示されません。公開中のアプリのハッシュを確認するには、アプリを編集するか、新しいバージョンを作成する必要があります。
リクエストに応じて、公開鍵指数およびパブリックキー係数のハッシュや、FacebookでログインのFacebookハッシュキーも提供できます。
Amazonによるコードのラッピング
AmazonアプリストアにAndroidバイナリファイルを申請すると、メタデータとアプリの署名を含んだラッパーがコードに追加されます。このコードの目的は次のとおりです。
- アプリに関する分析情報の収集
- Amazonプログラムポリシーの検証および適用
- 開発者およびその他関係者との、プログラムに関する収集情報の共有
- Amazonのデジタル著作権管理(DRM)を適用するための、バイナリの変更および追加(任意)
- メタデータの追加によるAmazonデバイスとの互換性の向上
アプリのサイズ制限
アップロードできるAndroidバイナリ(AABまたはAPK)のファイルサイズの上限は、2.5GBです。ダウンロードとインストールをすばやく行えるようにサイズの小さいアプリをデプロイし、アプリの初回起動時に追加のリソースをダウンロードしてユーザーのローカルファイルシステムに保存できるようにすることをお勧めします。また、Amazonアプリストアでは拡張ファイルやバイナリBLOB(.obb)はサポートされていないため、APKを申請する場合は.obbファイルを含めずに、適切なパスに置いた外部リソースをアプリのランタイム時にダウンロードしてからインストールするようにしてください。
Amazonの次の公開サイクル(約30~90分のサイクル)が経過した後、ファイルが正常にアップロードされたことを示すEメールがAmazonから届きます。[アプリファイルをアップロード] 画面に戻ると、ファイルが表示されます。
画面解像度
アプリを作成するときは、複数の画面サイズと解像度を考慮する必要があります。基本的な画面サイズは次のように分類されます。
- 小画面
- 通常画面
- 大画面
- 特大画面
各画面サイズに対応するデバイスのディスプレイの解像度は次のようになります。
- 低解像度(120dpi)
- 中解像度(160dpi)
- 高解像度(240dpi)
- 超高解像度(320dpi)
アプリの高密度(HD)設計
ユーザーにFireタブレットでHDを体感してもらうために、次の要件を定めています。アプリがこれらを満たすと、タイトルに「HD」と記します。
- アプリをHD画面(hdpiまたはxhdpi)向けに設計し、マニフェストファイルでHDをサポートしていることを宣言する。
- アプリのドローワブルをHD画面向けに最適化する(画像は実効解像度でのレンダリング)。
- 画面全体をアプリが使用する(レターボックスを除く)。
- アプリの動画コンテンツ(該当する場合)を24フレーム/秒かつ720p以上で作成する(動画中心のアプリの場合)。
アプリが上記の要件を満たし、商品詳細ページで「HD」と指定されるにふさわしいと思われる場合は、アプリを申請する際に、[テスト手順] フィールドに「Please review for HD designation.」と記入してください。詳細については、[確認と申請] 画面の [テスト手順] セクションを参照してください。
Kindle Fireタブレットでアプリの外観を整えるには、画面のレイアウトと解像度を参照してください。
アプリのインストール先の指定
Androidマニフェストファイルで、Fire TVとFireタブレットでのアプリのインストール先を指定します。ほとんどの場合、インストール先を外部ストレージ(preferExternal
)に指定すると、ユーザーエクスペリエンスが向上します。詳細については、以下を参照してください。
DRM(デジタル著作権管理)について
Android APKまたはApp Bundleを申請する場合は、AmazonのAppstore SDKに含まれるDRM APIを使用して、アプリでDRMを有効にすることができます。詳細については、DRMの概要を参照してください。アプリでAppstore SDKを使用していない場合は、このセクションで説明するように、自動適用されるAmazon DRMを追加できるオプションが用意されています。
アプリは、Fireデバイスでの起動時にAmazonアプリストアクライアントと通信して、このアプリを使用する権限を現在のユーザーが持っているかどうかを確認します。[アプリファイルをアップロード] 画面の [DRMの適用をAmazonに許可しますか?] で [はい] を選択した場合、Amazon DRMが自動的に適用され、サインインしたユーザーがアプリに対する権限を持っている場合にのみアプリが実行されます。[いいえ] を選択した場合は、DRMが自動的に適用されず、だれがサインインしたときでもアプリが実行されます。
Amazon DRMの適用を選択するかどうかに関係なく、Amazonはアプリをコードでラッピングします。それにより、分析データの収集、プログラムポリシーの評価と適用、開発者との集計情報の共有などの目的で、アプリがAmazonアプリストアクライアントと通信できるようになります。DRMを有効にしない場合でも、アプリは起動時に常にAmazonアプリストアクライアントと通信します。
自動適用されるDRMは、アプリを署名するときに使用したキーとは関連付けられません。Amazonでは、開発者側の署名をいったん削除し、開発者ごとに一意のAmazon署名を用いてアプリを再署名します。Amazon署名は変更されることがなく、同一アカウントのすべてのアプリに対して同じAmazon署名が使用されます。
IP使用に関するドキュメントの提出
サードパーティのIPを使用しているアプリをAmazonアプリストアで公開する場合、そのライセンスまたはIPの権利を示す文書をAmazonに提出する必要があります。その場合は、IPの権利保有者が正式に署名した確認書か、該当するライセンス契約書の写しを提出してください。アプリと関連付けた形でこのドキュメントを提出するよう、アプリの申請プロセス中にAmazonから連絡します。
ライセンス契約のスクリーンショットは、この要件を満たす有効な文書とはみなされません。PDFファイル形式でAmazonに文書を提出してください。
特別マーケティング枠
Amazonでは、Amazonアプリストア、Fireタブレット、AmazonのECサイトだけでなく、Eメール、Facebook、Twitterなどへの投稿をとおして、おすすめのアプリを紹介しています。特別マーケティング枠には、「人気のアプリとゲーム」や「ニューリリース」といったセクションが用意されていて、 Amazonアプリストアで公開中のアプリも、取り上げられるかもしれません。夏の旅行、新学期、ホリデーシーズンといった、特定のシーズンにおすすめのアプリとしてピックアップされる場合もあります。
Amazonが承認しているマーケティングアセットやブランド、商標、マーケティングのガイドラインについては、商標、ブランド及びマーケティングに関するガイドラインを参照してください。
異なるベンダーへのアプリの譲渡
企業の合併や分離独立などの事情により、公開済みアプリを別の開発者アカウントに譲渡する必要が生じた場合は、Amazonアプリストアまでお問い合わせください。
Last updated: 2024年12月4日